どうしてもやる気が出ない時の対処法は

人生ナビな日々,人生ナビのトリセツ

とくに理由はないけれど、なんとなく疲れているようで、なぜかやる気が起きない時ってありませんか?

やらなくてはいけないコトが目の前にあるのに、さっぱり進まなくて、気持ちばかりが空回りして、さらに疲労感が増していき……
負のスパイラルにハマってしまう感じです。

そういう時に、どうしていますか?

わかっていても動けない?

えいや!と始めてしまえば何とかなるのはわかっている。わかっているけど、その「えいや!」がどうしても出来ない(>_<)

そういう時にどうすればいいのでしょうか。

たとえば、猛暑続きで夏の疲れが出ているようで、身体が重い。からだは「休みたい!」と訴えている。

はい、わかりました、たっぷり休みましょう!
そうできれば何の問題もありません。
それが生き物として自然だし、身体にも心にも良いのですけどね。

でもまあ、大人はそうも言っていられないこともあります。
自分一人のことなら放っておけても、人と関わることはそうもいきません。

こんな時、あなたはどうしてますか。
わたしはというと「騙し騙しの術」でなんとかやり過ごします。

具体的に書き出してみますね。

  • タスクは出来るだけ小さく区切る(動き出しが軽くなる)
  • 簡単に出来るものから片付ける(一つできると気分が上がる)
  • 一度に全部やろうとしない(気持ちを楽にする)
  • しんどくなったら気晴らしを入れたり休憩を取る(気力を使い果たさないように)
  • 気分が乗って来たからと言って一気にやり切らない(エネルギーを使い果たさないために)
  • いつかはかならず終わると信じる(気持ちは大事!)

子供の頃からとにかく体力がなくて、大人になってもそれは変わりません。
だから「ムリをしない・ムリをさせない」がわたしの基本ルール。
その代わり、しつこく地道に続けます。ウサギとカメなら、言うまでもなくカメですね。

遅くたっていいんですよ、それでちゃんと行きたい場所にたどり着ければ。
目的はそれなんですから。
 

カメさん的生き方で前進するコツ

40代頃はよく山に出かけました。それも3000m級の高山。
脚力も体力も人並み以下(たぶん7割・子供レベル?)なんですけど(笑)
それでもちゃんと登りたい山に登ることができていたのは、そういう自分の条件を知って、それに合わせた登山計画を立てていたからです。

涸沢岳山頂から奥穂高、前穂高を望む
軽い高山病になっていたようで頭痛で顔がむくんでます

標準的な体力の人のコースタイムの3割増しぐらいで時間を考えて、それを基準にルートや休憩地、宿泊地を計画していました。

山でムリをしたら命にかかわります。
それも自分一人では済まない場合が普通に起きます。
だから、もしもの場合のエスケープルートも頭において、慎重に計画していましたよ。

おかげで(?)なのか無事故・無怪我です。
 

人生と山登りは、本当によく似ているなと思います。

まず行きたい場所がある。そして、どうやったらそこに行けるのかを考える。
自分の資質、持っているもの、使えるもの、助けてくれる人などを全部含めた上で、ルートを探し、道を選び、自分のペース配分を決めて進んでいく。

山ではつねに、予測できないことが普通に起きます。
途中で天候が急変し、雷に追われるように全速力で下山するとか、低気圧が急激に発達して、山の上の宿営地でひどい嵐に遭遇したこともありました。
自然が相手だから、人間はそれを受け入れるしかありません。それに合わせて無い知恵を必死に絞るわけです。

まさに人生そのものですよね。
 

ダメな時こそゴールが大事!

どうしても思うように動けない日もあります。
他の人が当たり前にこなすことでも、自分にはダメなものもあります。
自分は万全でも、周囲の状況が整わずに動けないこともあります。

どうするかは、自分が考え、自分が決める。
選んだ道に自分が自分に対して責任を持つ。
山も人生も結局はそれに尽きます。

できない時は、出来ないなりに。
動けない時は、動けないなりに。

こうなりたい!という目的地が定まってさえいれば、道は必ず見つかるものです。
 

焦らず、騒がず、急がず、たゆまず。
ビスタリ。ビスタリ。
(ネパール語で「ゆっくり、のんびり」と言う意味。ヒマラヤで現地のガイドさんが決まって登山客に言う言葉だそうです)

はるかな高山を目指すように、気長に焦らず、でも諦めずに一歩ずつ、ビスタリビスタリまいりましょう。

人生を息長くとことん楽しむための秘訣です。