あなたの脳が泣いている

脳のトリセツ

声を大にして言います。

脳ミソ君は、今、疲れ果てています。
現代人の脳はメチャクチャ疲れています。

その理由は、シンプル。とにかく、受け取る情報が多すぎるから。
これに尽きます。

脳に厳しい時代です

TV、パソコン、スマホ、ゲーム・・・
目から入ってくる視覚情報って、ビット数が膨大。

それは、ファイルサイズを見れば一目瞭然です。
写真画像と動画では桁違いですよね。
 
そして、スマホの普及が影響して、世界の情報流通量は、指数関数的な右肩上がり。

日々目に入ってくる情報量が圧倒的に増大している。
今わたしたちはそういう社会に暮らしています。 

そして、脳は、情報が入ってくれば、それを処理しなければなりません。
大事な情報も、そうでもないゴミのような情報も、とにかく処理する。
そのように出来ています。
つまり、今私たちの脳は、人類史上かつてない大変な重労働を日々課せられているのです。

脳は休まないし、眠らない

脳は休むということがありません。

日中、何もせずにぼうっとしている時も、バックグラウンドで動いています。

デフォルト・モード・ネットワークと言うのですが、静かに働いて、情報処理、記憶処理をしているのです。
 
眠っている間も同じです。
わたしたちが「眠っている」と思っていても、脳は実はほとんどの時間、起きていて働いています。昼間の活動時に受け取った膨大な情報を、せっせと処理しているのです。
 
もう、脳ミソ君って、なんて健気な働き者なのでしょうか!

わたしたちは脳を使いすぎている

わたしたちヒトが、人間として活動できるのはひとえに、脳の働きのおかげです。
なのに、そんな大切な脳ミソ君を、わたしもあなたも使い倒しちゃっている。

使い過ぎなんです。
働かせすぎ。
もう疲れ果てて、ヨレヨレです。


こんなことを続けていたら、脳ミソ君、過労死しちゃうかもしれません……
 
これ、冗談じゃないんですよ。
脳の疲労は様々な弊害を生みます。
 

脳が疲労困憊していると、思考や感情が暴走します。
ストレス反応も強くなります。
 
つまり、常に戦闘態勢
 
ストレス系ホルモンが分泌され、身体にも様々な負担がかかります。
その状態が長く続けば、分かりやすい形、つまり心身の病気として表れます。

あなたの脳を休ませていますか?

疲れたな、と思ったら、身体を休めますよね。
じゃあ、脳ミソは?
 
脳を休めてあげていますか?
 
ソファーでゴロゴロして、スマホをいじったりしていません?
ネットで映画を見続けたりしていません?
 
――いやいや、ちゃんと眠っているから大丈夫。
 
本当にそうでしょうか?
 
朝、目覚めた時、頭はスッキリ爽快ですか?
エネルギーに満ちて、幸せな気分でベッドを出ていますか?
 
それとも
――なんかぼうっとしていて、ああ、会社行きたくない……
そんな気分で目覚めていませんか?
 

脳がストレス状態にあると、睡眠の質が下がります。
副交感神経にスイッチが切り変わらないので、ずっと活動モードのままになってしまうんですね。
こうした質の悪い睡眠では、脳は十分な休息を取ることができません。
 
脳が元気な時は、身体も元気。自然と活動的になっています。
前向きで、楽天的。考えることがあっても、必要に頭を悩ませたりしません。
感情も明るく穏やかです。

脳のリラックスモードとは

ざっくりと分けてしまうと、脳が活発に働いているときの脳波はベータ波。
リラックスしている状態の時は、アルファ波が出ます。
 
つまり、言い換えると、アルファ波が出ているに状態すれば、脳はリラックスして休息できる、ということです。
 

では、アルファ波はどんな時に出るのでしょう?
 
一言で言うと、目覚めているけれど、なにも考えていない時です。
 
えっ、なにそれ?ですよね(笑)
 
例えば、

無心でお掃除をしている時。
モーツァルトの音楽を聴いている時。
お風呂に浸かってぼうっとしている時。
歩き慣れた道をゆったりと散歩している時。
などなど……

それから、もうひとつが、これです。
瞑想している時
 
瞑想には、様々な効果が期待できます。
でも、なによりまず大事なポイントは、脳がリラックスするということなんです。
 
情報過多、ストレス過多で、厳しい環境に置かれている脳ミソ君。
世界の政治や経済の不安も、大いにストレスを増やしています。

疲れ果ててヨレヨレの、わたしたちの脳。

そんな疲労困憊の脳みそ君に愛の手を差し伸べる方法。
だれでも簡単に、わずかな時間で元気を取り戻す方法。
それが「瞑想」です。