瞑想を知れば、瞑想は深まる
昨日は、東京・自由が丘で、瞑想講座(ベーシック・クラス)を開催しました。
「空と風」の講座に参加されるのは、こんな方が多いです。
・瞑想がまったく初めての方
・経験はないけど興味がある、という方
・少しやったことはあるけど、よくわからなくて、という方
おそらく、ほとんどの人が、そうなのではないでしょうか。
瞑想っていろいろあってよくわからない
「瞑想」という言葉を聞いたことがない、と言う人は、ほとんどいないだろうと思います。
言葉、名称としては知っているわけですが、では「瞑想ってなんでしょうか?」と問われて、すんなり答えられる人は多くないことでしょう。
お一人お一人お聞きしてみると、瞑想に対して持っているイメージや、知識、経験は本当にまちまち。
世の中に「瞑想」という言い方で説明されているものが、実際にいろいろあるのですから、それは当然のことだと思います。
そう言う私も、中島正明さんの瞑想指導者養成講座で5か月間、理論と実践をみっちりと学ぶまでは、まったく同じ状態でした。
スピリチュアル系のセミナーでは、必ずと言っていいほど瞑想をします。
その場合たいていは、講師の誘導で何かをイメージする、ビジュアライズする、というタイプの瞑想ですね。
日本人なら、瞑想と言われて真っ先に思い浮かぶのは「座禅」だろうと思うのですが、そのイメージとはずいぶん違うけど、どちらも瞑想なの?と不思議でした。
ヨガのクラスでも、初めと終わりに短い瞑想をしますね。
その場合、座り方は教えてくれるけれど、何をするのが瞑想なのか、そもそも瞑想って何なのか、ということまでは、なかなか説明してもらえません。
ただ、言われるままに目を閉じて、呼吸して・・・という感じです。
もちろん、それだけでもいいのです。
どれも瞑想していることは間違いありませんから。
でも、ただ言われるままにやっていると、どうしても頭の中に疑問が浮かんでくるんです。
「瞑想ってなんなのだろう?」
「このやり方でいいのかな?」
「瞑想するとなぜいいのかな?」
そんな問いがいつも心の片隅でうごめいていて、そんな状態で瞑想しても、どこか気持ちが落ち着かないし、なんとなく消化不良な感じがしてしまう。
それで、もっと瞑想について知りたいと思っても、いろんな本があり、情報があり、どれを受け取ればいいのか、やっぱりわからないんですね。
だから、徹底して学んでみることにしたのです。
瞑想の基本は3タイプ
しっかりじっくり深く学んでみてわかったのは、瞑想には様々なタイプのアプローチ、やり方、目的があるのだということ。
それらがバラバラに、外側に出てくる形ばかりが情報として現れてくるから、つかみどころがなく、理解ができなかったのです。
瞑想は5000年もの昔から、連綿と行われてきたと言われています。
ヨガ、仏教、キリスト教など、洋の東西を問わず、様々な場で、さまざまな形で瞑想が行われています。
でも、それらの根本、基本になる瞑想法は、3つです。
集中する。観察する。イメージする。
この3つ。
こうして基本になるものを明確に理解すると、世にあふれる無数の瞑想法も、それが何に基づいているのか、どういう効果を目指しているのかが、理解できるようになります。
瞑想を知ることで、瞑想効果は高まる
そして、理解できるものは効果を上げやすいのです。
再現性が高くなる、と言ってもいいですね。
ただやみくもに形だけ教わっても、出来ないことはないけれども、習得するのに長い時間が必要になる可能性が高いのです。
でも、瞑想を実践する方法は同じであっても、基本的な知識と理解があった上で行うなら、迷いなく実践できて、効果も確実に得られると、実感しています。
ですので、「空と風」瞑想講座では、まず理論的な部分をしっかり伝えて、瞑想について基本的なことを理解していただくようにプログラムを組んでいます。
実際に瞑想をするのはそれからです。
不安や迷いを持たず、安心して瞑想に取り組んでほしいのです。
実際の瞑想のやり方は、実のところ、基本的なものを2種類覚えてもらえれば、それだけで十分。
それよりも大事なのは、瞑想の感覚を、実感として覚えてもらうこと。
トランス(変性意識)状態を体感し、それによって自分の中で起きる変化を実感してもらうことです。
瞑想が脳にどんな影響を与えることができるのか。
それによってわたしたちの日々がどう変わるのか。
それらをきちんと理論的に理解したうえで、瞑想感覚を実感してもらう。
そして、それを確実に持ち帰ってもらう。
そうすることによって、はじめて、瞑想を日々の習慣に取り入れていくことが可能になると考えています。
瞑想を日々の習慣にする
クラスに来た時だけ瞑想すればいい、ではないんです。
瞑想は人生をより良くするための道具です。
道具を持っているだけで使わなかったら、なんの価値もありません。
知っているだけでは意味がないんです。
瞑想という道具を実際に使って欲しいのです。
誰にでも使うことが出来て、ちゃんと使いさえすれば、確実にあなたの毎日をより良いものに変えていける。
瞑想はそういうすぐれた「道具」、人類の智恵です。