瞑想効果を人生にフル活用するコツ

脳のトリセツ,*瞑想教室「空と風」

瞑想は今、いろいろな方面で関心を持たれていますね。
瞑想をこれまでに一度はやったことがあるという人も多いと思います。

では、それをずっと続けている、という人はどのぐらいいるのでしょう?

瞑想の効果が上がらない理由は・・・

わたしも、この1年の間、何度も体験クラスを開催してきました。
そこで受講者さんは決まってこう口にされます。

「とっても気持ちがいい」
「頭の中がスッキリする!」
「心が落ち着いてきた」

たとえ初めてであっても、みなさん、瞑想効果をちゃんと実感されるんです。

クラスでは誰でもできる基本的な瞑想法をお伝えしています。
瞑想に入りやすくするためのちょっとしたコツも教えています。

「あれからずっと続けてやっています!」
そう知らせてくださる方もいますが、そうじゃない方の方が多いみたいです。
残念ながら・・・

瞑想は誰にでもできるスキルです。
スポーツをするよりも、ずっと楽に身につけられます。
その人にあったやり方でOKです。
胡坐が苦手でも、椅子で大丈夫です。
特殊な訓練や、苦しい修行は必要ありません。

瞑想は、誰でもどこでもできるものです。
そして、すぐにその効果が感じられるものです。

でも・・・です。

もしほんとうに瞑想効果を活用したいなら。
あなたの毎日をより良くしていきたいと願うのなら。
瞑想を生活の一部として習慣化してください。

脳の回路を書き換えよう

瞑想は、健康維持のための筋トレと似ています。

時々やってもそれなりに効果はあります。
でも、姿勢を良くしたり、お腹を引き締めたりするには、継続的なトレーニングが欠かせませんよね。

瞑想もそれと同じです。

瞑想は言うなれば、脳の筋トレです。
脳と、思考や感情の反応、あるいは身体との関係性を調え、より良い、望ましい状態に変えていくものです。

一時の心地良さや十全感は、その時が過ぎれば消えてしまいます。
瞑想を習慣的に、継続的に行うことで、その状態を何度も繰り返し繰り返し脳に体験させ、脳の回路を書き換えていきます。

脳は確かに変化します。
でもそれには相応の時間が必要です。

筋肉は一日で強くはなりません。
楽器は一日で弾けるようにはなりません。
ある程度の期間、同じことを繰り返し繰り返し行うことが必要です。

当然ですよね。

瞑想も、この繰り返しが大切なんです。

そうすることで脳に新しいクセ付けをするんです。
何かを習慣化するには少なくとも3ヶ月必要です。
習慣化と言うのは、脳に新しい回路を組み込むことでもあります。

臆病な脳をじょうずに騙す!?

瞑想はすぐに効果を実感できるものではあります。
でも、確かな変化、変容を起こしたいのなら、ジックリと地道に日々続けていくことが必要です。
毎朝顔を洗うように、歯を磨くように、お風呂に入るように、食事をするように・・・
ひとつの生活習慣に取り込んでしまうことです。

変化は一朝一夕には現れません。
とても地味なものです。
「わ~~生まれ変わった!」と感じるのは楽しいかもしれません。
でも実はこれ、脳にはNGなんです。

脳はそもそも大きな変化を嫌います。
危険を感じて元に戻ってしまいます。
つまりリバウンドですね。

だから、ちょっとずつ騙すようにして変えていく。
それが脳を相手にする時の大事なポイントです。

瞑想はビックリ体験を目指すものではありません。
地味に地道に自分の内側を調え、鍛えていく作業です。
でも、人生を長い目で見た時、それがあなたにもたらす恩恵は、計りしれないものとなることでしょう。

ある日、あなたはふと、気づきます。
いつの間にか、生きることがラクになってる・・・
人との関わりがスムーズになっている・・・と。

小さな積み重ねが、半年後、一年後、あるいは十年後の未来に、大きな違いとなって育っていきます。