呼吸が生命を支えている

こころとからだのトリセツ,*瞑想教室「空と風」

 

質問です。

あなたは今、息をしていますか?

答えは当然、YESですよね。
息ができなければ、ほんの数分で、わたしたちの命は失われてしまいます。

では、あなたは、日頃から、食事や水分や栄養などについて気に掛けるように、自分の呼吸について考えているでしょうか?
呼吸に意識を向けているでしょうか?

生きている証でもある大切な呼吸について、一緒に考えてみましょう。

息をしている=生きている

わたしたちは呼吸ができなければ生きられません。
ほんのわずかの時間でも生きられません。
どんな人でもそうですね。例外なし。

これが食べ物ならどうでしょう。
水と睡眠さえとれていれば2~3週間食べられなくても大丈夫だそうです。
水はもうちょっと厳しいですね。
体内の水分の20%が失われると赤信号だそうですが、一滴も飲めない状態で4~5日だそうです。

では、呼吸は、というと、
水中で息を止めるギネス記録でも20分がやっと。

呼吸

つまり、息が出来るということが、わたしたちの生存の最も重要な要素だということです。

もっとも大きなエネルギー源

では、もう一つ質問です。

あなたは一日にどのぐらいの量の空気を吸っているでしょう?

インターネットで検索をすると、これを測定する実験などが出てきます。
一般に言われているのは:
体重50kgの成人の場合 約15,000ℓ
つまり、2ℓのペットボトル7500本分

そう言われても想像もつかない量ですよね。
でも、この数字で驚くのはまだ早いです。

空気にも質量があります。
1ℓ=1.293g だそうです。
これを当てはめて計算すると:
一日に吸っている空気の重さ 15,000ℓ×1.293g=19,395g
つまり、おおよそ20kgにもなるんです。
ビックリですね。

では、ここでもう一度比較です。

一般的にわたしたちは一日当たり、約1.5~2kgの食べ物を食べ、2~2.5kgの水分を取ると言います。

それに対して空気は、20kg!

なんと全体の摂取量の80%が呼吸による空気の摂取なんです。

つまり、わたしたちは呼吸によって文字通り生かされているのですね。

わたしたちは無限のエネルギーの中で生きている

普通に地上で生活している限り、わたしたちは誰も、空気のことを心配しません。
空気はつねにわたしたちの周りにあって、わたしたちはその中で生きています。

水や食糧と違い、空気を奪い合うことはありません。
どこにでも豊富にあるのですから。
誰かが10倍吸ったからといって、あなたの分が足りなくなることはありません。
誰でも好きなだけ呼吸することが出来ます。

これって、スゴイことですよね?

それがなければ30分と生きていけない、必要不可欠なエネルギーが、どこにでもたっぷりと尽きることなくあるんです。
わたしたちはそのエネルギーの真只中で生きているんです。

生きとし生けるすべての人に平等に与えられています。
誰でもいつでも必要なだけそれを受け取ることができます。

他の動物たちもみな同じように呼吸しています。
わたしたちや動物たちが酸素を受け取って二酸化炭素を吐き出すと、今度は植物たちがそれを取り込んで、酸素に変えて吐き出してくれます。
地球上での大きなエネルギーの循環です。
とても壮大なレベルでの共生です。

イメージしてみてください。

この星の上での大きな命の流れ。
わたしたちに与えられている尽きることのない命のエネルギー。
そんなイメージを感じながら大きく深い呼吸をしてみます。

あなたを取り巻いている空気と同じ空気が
あなたの肺を満たしています。
肺から取り込まれたエネルギーは
身体のすみずみまで流れていきます。
そのひと息ごとにあなたはエネルギーを受け取り
そして満たされます。