脳をリラックスさせて活性化する方法
わたしたちが目覚めている間、わたしたちの脳ミソは、つねに様々なことに注意を向けています。
記憶し、思考し、絶え間なく働きつづけ、緊張し続けています。
こんな状態が続けば、脳だってオーバーヒートして働きが鈍ってしまいますね。
脳のパフォーマンスを上げるには、毎日しっかりと脳全体を休息させ、元気を取り戻してあげることが必要です。
眠る!
脳を休めるには、まずはやっぱり眠ること!
十分な睡眠は、脳だけでなく、身体全体にとって、つまり生命そのものにとって、必要不可欠です。
ぐっすり眠れた朝は、頭もスッキリします。
なにやらやる気も湧いてきます。なんでも出来てしまいそうな、いい気分!
その逆に睡眠不足だったり、身体が疲れていたりすると、やる気も出ないし、理由もなく悲観的になってしまったりしがちですね。
四六時中、働きづくめの脳ミソを丸ごと全部リラックスさせ、休息させるためには、睡眠時間にして、少なくても、たっぷり3時間、が必要なのだそうです。
あのナポレオンでさえ一晩3~4時間は眠ったという話には、それなりの根拠があるのかもしれません。
20分ぐらいの軽い昼寝も、脳のパフォーマンスを上げるのに効果的です。
脳を休めることで、注意力や判断力が充電されますよね。
米国グーグルやナイキといった有名企業が昼寝を推奨しており、日本でもIT企業を中心に浸透し始めていることはよく話題に取り上げられている通り。
昼寝では、椅子やソファなどに身を預けて身体をリラックスさせ、目を閉じることで視覚情報の流入を止めて、興奮している脳を鎮めることができます。
視覚情報と言うのは、外部から入ってくる刺激の中で最も情報量の多いものなので、これをシャットアウトするだけで、脳への負担は大幅にダウンするのです。
この場合の大事なポイントとしては、熟睡しないように気を付けること。
熟睡してしまうと、そのあと逆に身体が重たくて、頭も鈍ってしまうのは、誰しも経験したことがあるはず。
なのでベッドに横になるのではなく、ソファーや椅子でのうたた寝ぐらいがベターです。
それで脳ミソにひと息入れてあげることができます。
瞑想する
頭をスッキリさせる方法のなかで、もっとも効果抜群なものが、これですね。
瞑想。
瞑想は、まず脳を休ませて、それからエネルギーを注入する感じです。
瞑想は、上手になってくると、たったの5分で3時間の睡眠に匹敵するぐらい、脳全体を休ませることができると言われます。
世界的に高名で超多忙な方たち、たとえば国のトップとか、企業のトップの方たちは、毎朝の瞑想を習慣にしていると、よく耳にしますね。
一日中、様々な決断を迫られる立場にある人にとって、脳をリラックスさせ、かつ、活性化してくれる瞑想は、必要にして不可欠なのでしょう。
ヨガもまた、脳をリラックスさせ、スッキリさせる方法の一つです。
そもそもヨガは、深い瞑想状態に入るための方法として、さまざまなアーサナ(ポーズ)を使って身体から脳(意識)にアプローチをしています。つまり【ヨガ=瞑想】なのです。
ヨガでは、時に強く身体を使いますが、その最中でも頭の中は常に静かにさせて、瞑想状態を維持することを意識します。身体を使うと、ただ坐っているだけの時よりも、誰でも瞑想状態に入っていきやすいんです。
だから、終わった後、本当にスッキリします。
眼もしっかり開くので、視界も明瞭になります。
耳の感度も良くなっているでしょうね。
五感がしっかり、はっきりする感覚です。
そして、当然ながら、意識も活性化します。
自分自身の存在を感じている「意識」が「開く」そんな感じです。
自分がとても大きな世界とつながっていること、その世界の中に在るのだということを、当たり前に、自然に、感じている状態になります。
脳をリラックスさせ、五感が開くと、意識が活性化する
たとえば、目の前に大きな空が広がった高原にいるとき、海岸で遠く水平線を見つめるとき、あるいは、夜空に輝く無数の星を見上げている時、そんなとき、わたしたちは、自分が大きな世界の中に在ることを自然と思い出します。
これって、日常に追われているときには、ついつい見失いがちな感覚です。
目の前にあるもの、目先のもの、自分と関わる物質的なもの、抽象的なもの、人の言動、思惑、世間の噂・・・
あるいは、暑さや寒さなどの身体的なストレスなど、自分を取り巻く、ありとあらゆる事象が、わたしたちの「意識」を鈍らせ、縮ませ、固く、脆く、窮屈なものであるかのような「錯覚」をもたらします。
でも、そんな息が詰まるような日々の中、ふと見上げた空が吸い込まれるほど青かったり、
暑さを拭うような涼風が頬を吹き過ぎるのを感じたり、俯いて歩く足元に、小さな花を見つけたり・・・
そんな瞬間、あなたはきっと、大きな宇宙の中に生きていること、それが見えなくなっていただけで、いつもあなたはその中で生きていたこと、を思い出すのではないでしょうか。
理屈ではなく、考えるのでもなく、ただ、そうであることを知っている、心の奥底で感じる、温かな鼓動によって。
毎日の瞑想が脳を変えていく
瞑想は、脳を望ましい状態に調えることができる、最強にしてシンプルな、伝統的方法です。
必要なのは、静かに座るための、わずかなスペースと、最低5分の、わずかな時間です。
でも、その「わずか」な行為が、あなたが生きていく日々を、根本から大きく変えていくものになります。
瞑想にはそんなパワーがあるのです。
瞑想教室「空と風」
人生の可能性を開く瞑想の仕組みをお伝えしています。