ネット情報を鵜呑みにしてはいけない理由

人生ナビな日々

なにかを知りたい思った時、今ほとんどの人がまずネットで調べますよね。
確かに大抵の情報はすぐに出てきます。便利な世の中です、ホントにね。

でも、その便利さの陰には、ある種の危険性が潜んでいます。
それを忘れていると、大きな失敗をするハメになるかもしれません。

ウィキペディアにだって間違いはある

「弘法も筆の誤り」ではありませんが、おなじみのウィキペディアに出ている情報にだって、間違いはあります。一般のブログならなおさらです。

以前、こんなことがありました。

友人がアップした梅の花の写真を見て、思い浮かんだことがあってググったんです。
探してたのは「梅一輪」で始まる有名な俳句。
記憶があいまいだったから確かめたくて調べました。

そうしたらビックリなことに、間違った句を引用しているサイトが検索トップに上がっていた!
 

それを見たときはかなり驚きました。

その後さらに調べてみたところ、ありがちな間違え方だったようなんですが、そのサイトは堂々と間違った解釈まで載せていた……すごっ(・・;)

元の句を知らない人は、そういうものなんだと思い込んじゃいますよね。
しかもそのサイトには「○○事典」的なタイトルがついていまして(さらに汗)ちゃんと確認しなければ、うっかりと鵜呑みにしてしまいそうな状況です。
 

ネット上の情報って、よく見ると実はこういうことが無数にあります。
まあ、仕方ないですよね、誰も検閲・校閲してないですから。
みんなが頼りにしているウィキペディアだって、正確な情報が載っているという保証はありません。

どの情報をどのように受け取るかは、あくまで自己責任。
それがインターネット時代の基本のキです。

もちろん官報や広報はその範疇ではありませんし、情報発信者が責任をもって情報管理するべき部分もあります。公共の利益を提供するという立場から考えて当然ですね。
 

その情報の正しさが命にかかわるとしたら?

この時は俳句のコトバを確認した程度ですので、たとえ不正確な情報であっても実害はなかっただろうと思います。せいぜいわかっている人から笑われる程度で済みます。

でもそれがたとえば───
ずっと社会的な課題となっていたパンデミックに関するものだったらどうでしょう?

たまたま目にした情報が、不正確だったり間違っていたら……
場合によっては重大な健康被害を招く結果になるかもしれません(-_-;)

 

さらに、もう一つ(大きな声では言われていないけれど)大事なポイントだあります。

情報というものは、時に操作・隠ぺいされることがあります。

つまり意図的に騙したり、ごまかしたり、ミスリードする。
そういうケースだって普通にあり得るし、実際に行われているのです。
(つい先日、某SNSのトップが国家機関の依頼で検閲をしていたと告白しています)

もっとも典型的な例としては、戦時ですね。我が国の大本営発表が大ウソだったことは歴史的事実です。

この数年間のパンデミック騒動で、その手の情報戦術もずいぶんと化けの皮が剥がれてきた感じもします。なるほどね、そういう仕組みだったのか、と実感したと言いますか……(^^;)
 

とはいえ、すべてを疑ってかかったらなにも出来なくなってしまいます。

でも、どんな情報であろうと「まちがっている可能性」があることを常に意識しておくことは必要です。
 

情報過多の時代をうまく生きるために

よく知らないことについて調べる時は、わたしは少なくとも複数サイトで確認を取ります。

情報はうのみにせず、できるだけ検証する。
可能ならエビデンスを取り、一次資料・原典に当たる。

そういう意識を忘れないようにしています。
なぜならそれが情報発信者としての最低限の責任だと思うから。
この感覚は情報誌の編集長をしていた経験から知らずに身に着いたのかもしれません。
 

ところで、こうやってリサーチしていてよく出くわすのが、複数サイトでまったく同じ情報がそのままそっくりに書かれていること。

元ネタにしたサイトがあって、それを勝手にコピペで自分の記事として掲載しているのでしょうか?
これ、著作権云々の前に、良心的にどうなのよ、と思いませんか?

わたしのブログ程度でも、「勝手にコピー」されて、ほぼほぼ丸パクリの投稿をされていたことがあります。なぜそんなことをしたいと思うのか、わたしには理解できません。だって、そこには自分の伝えたいことも、自分が感じたことも考えたことも書かれていないわけですから。
そんな投稿をして、いったい何の意味があるのでしょうか。プラスになるものはなにもなく、自尊心や自己肯定感が下がるだけ。つまり悪いことしか起きないのにね。

本題に戻ります。

複数サイトに同じ内容のことが書かれていた場合、できる限りオリジナルと思われるサイトを探してそれを確認します。面倒くさいように見えるかもですが、いくつかサイトを見ていれば、なんとなく見分けつきます。
 

インターネット上の情報は、いまこの瞬間も爆発的に増え続けています。
便利さに踊らされ、振り回されないように情報を上手に利用する工夫がますます必要です。
 

ひと手間を惜しまない

ほんのひと手間かけるだけでも情報の精度は上げられます。

利用者側にできる自己防衛として、複数サイトでのチェックと検証を習慣づけして、情報リテラシー上げていきましょう。
せっかくの社会インフラです。プラスの価値を生み出せるように、上手に活用していきたいですね。

* * *

だからね、わたしが書く記事だって、そのまま丸ごと鵜呑みにしてはダメですよってこと(笑)

自分の頭で理解し、評価し、判断し、選択する。

これが人生を自分軸で生きていくための基本のキです。