「決められない!」二択問題には2つのタイプがある
前の記事に関して、知人からこんな感想をいただきました。
自分は二者択一に迫られた時には
他に道はないか、と考える。
つまり、二択で悩まずに、第3の選択肢を考えてみようということ。
たしかに、そうすることで「二者選択」の沼から抜け出すことはできそうです。
それも一つの解決方法、ひとつの選択肢です。
二択問題には異なる2つのタイプがある
実はここに、選択に関して気をつけるべきのポイントが潜んでいます。
それは、二者択一問題に、ふたつの異なるタイプがある、ということです。
「第3の選択肢を探す」という手法が成り立つのは、選ぶ対象が「ふたつの異なるモノ」の場合に限られます。
つまり、
Aか、それとも、Bか?
どっちを選ぶ?
という問いですね。
AもBも不満足、不十分で選びかねている状態にある時に
「それなら他に方法はないのかな?Cならどうかな?」
と問いかける答えの探し方です。
これが「別の選択肢も探してみる」という方法が成り立つケース。
では、そもそもの悩みが
Aをするか?
それとも、Aをしないか?
だとしたらどうでしょう?
人を悩ませ続ける二択問題はこれです
はい!
ピンときた人いますよね。
これはとても有名な悩みごとの形。
古来、人々を悩ませてきた、あの問いです。
シェークスピアの名作「ハムレット」で主人公を苦しめる悩み。
いわゆるハムレットのジレンマと呼ばれるもの。
“ To be, or not to be… ”
生きるべきか、死ぬべきか!
ふたつの選択肢といっても、これは、最初に挙げた「Aか、それとも、Bか」とはタイプが異なります。
「Aか、それとも、Aじゃないか」
この問いにBやCという第3の選択肢は存在しません。
Aというモノゴトそれ自体の二つの在り方、つまり「あるか、ないか」のどちらかを選べと迫っているからです。
文字通り究極の「2択問題」です。
横並びか、ゼロイチか?
「Aか、それとも、Bか」
という問いの答えであるAとBは、開かれた同じレベル上に別個のものとして並列、横並びで存在しています。
だからCやDという可能性を探すことも可能です。
簡単な例を上げてみますね。
今度の旅行はどうしよう?
車で行く?
それとも、列車?
車も列車も、交通手段です。
同レベルで横並びになっていますね。
だから、「飛行機で行く」「船に乗る」という、ほかの選択肢も考えることが可能になります。
でもこれが、
旅行に行くのか、行かないのか?
という問いであったなら、どうでしょう?
あるいは――
彼に告白するのか、しないのか?
彼女をデートに誘うのか、誘わないのか?
結婚するのか、しないのか?
離婚するのか、しないのか?
これらの問いの答えは二つしかありません。
「する」か「しない」かです。
人生の選択はこれだから辛いのです
これがいわゆる「沼にはまる」状態なんですよね……
どちらかを一方を選ぶと、もう一方の可能性を完全に否定することになる。
つまり、決定的な決断を迫られる。逃げ道がない。
場合によっては、取り返しのつかない事態も起きる。
そんな選択を迫られることだって、人生には一度ならず起きるものです。
でも、どちらも選べない!
どうしても踏み出せない!
そんな時にはどうすればいいのか・・・?
この場合にもちゃんと解決する手段はあります。