夢を実現させるための時間は、どれだけ与えられているのだろう?
アイディア・ひらめきというものは、たいていの場合、突然に降ってきます。
他のことで手いっぱいの時に限って、明々と目の前に立ち現れて、「さあ、いますぐこれを実現しろ!具現化しろ!」とばかりにガンガン迫って来る。
そのイメージが鮮明で具体的であればあるほど、吸引力が強い。心が持っていかれます。
でも(残念なことに?)物理世界の動きは緩やかです。ひとつひとつの行動の果てしない積み重ねがあってようやく動き、変化する。
強烈なイメージばかりが限りなく先行しているとき、この一歩一歩の、なんともどかしく、まどろっこしいことか……(-_-;)
わたしたちが存在しているこの物理世界では、意図やイメージに【時間】というエッセンスを振りかけて、はじめて、物事が動き出します。
そして、この【時間】というモノは有限なのですよね。
肉体を伴ったこの世界においては、有限。
誰でも、「その人が生まれてから死ぬまでという持ち時間の分量が決まっている」と、言われます。いわゆる寿命です。
それがいったいどれだけの時間量なのか?本人にも分からないし知らされてもいない。
ある日不意に終わりが見え始める。その時になってようやく自分の時間が無限じゃないことを痛感する……。
精神世界と違って、物理世界はゆっくりとしか変化しないから、実現したいと思う物事によっては、終わりが見えた時に始めるのでは間に合わないかもしれません。
だからこんな名言が生まれたのでしょう。
「明日死ぬかのように今日を生きろ!」
終わりがある、限りがある、という自覚は、行動の強い原動力・モチベーションになります。
逆に考えると、永遠とは案外に退屈で怠惰なものかもしれませんね。
その証拠に、天上の神様たちって、のんびりとやる気なさそうに見えませんか?(笑)