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タバコ煙による健康被害から、あなたとあなたの家族を守るには

タバコを吸わないあなたが、タバコ煙由来の有害化学物質によって健康被害を受けることを『受動喫煙』といいます。

筑波大チームが米専門誌に発表した受動喫煙と大動脈疾患の関係に関する調査結果によると、受動喫煙の頻度が高い人は、ほとんどない人に比べ、大動脈解離など大動脈の病気によって死亡するリスクが2.35倍なのだそうです。


2017年8月8日付けの毎日新聞社の記事です。

こちらは国立がん研究センターがん対策情報センターによる資料
[日本では受動喫煙が原因で年間1万5千人が死亡]


『受動喫煙』によって、わたしの身体に起きたこと

 

受動喫煙症の実体験をお話します

あなたは受動喫煙による健康被害を「他人ごと」だと思ってはいないでしょうか?
タバコを吸わないあなたが、望んでいないにもかかわらず避けようもなく、タバコ由来の有害物質にさらされる状況、それが『受動喫煙』です。

では、受動喫煙の害を受けると身体にどんな影響が起きるのか、ご存知ですか?

その実例として、わたし自身の身に実際に起きた体験をお話します。

わたしはお酒は大好きですが、タバコは吸ったことがありません。でも、お酒を飲むような場所って、タバコの煙がひどいですよね。そういう場所に長居をすると、喉が痛くなったりするので、タバコはイヤだなと思ってました。タバコを吸わない人はだいたい思うようなこと、そんな程度です。

きっかけは結婚生活だった

それが大きく変わってしまったきっかけは、結婚生活。パートナー(夫)がヘビースモーカーだったんですね。家の中ではNGという約束で、雪が降っていてもベランダで吸ってくれていました。
それで問題ないだろうと軽く考えていました。子供の頃は父親が家で吸っていましたしね。

でも、その考えは甘かった。ほんとにまったく、甘かったのです!

一緒に出掛ければ、常に身近でタバコを吸っているわけです。
道を歩いていても(まだ歩行喫煙が許されていました)公園を散歩していても、ベンチで休んでいても、とにかくしょっちゅう吸ってるわけです。外は煙が散ってしまうからいいと、そんな考えでした。でも、風向きがちょっと変われば、濃い煙をモロに吸うことに・・・

一番よろしくなかったのが飲み屋さんでした。二人してお酒が大好きで、よく一緒に飲みに行きました。
長い時間ずっと一緒にいる、ということはつまり、ずっとタバコの煙を吸うことになります。飲み屋さんはそもそも喫煙者率が高いですし、たいてい個人経営の小さなお店に行っていたので、広からぬ店内の空気はいつも煙充満だったわけです。
でも当時はどこでもそんなものだったから、イヤだったけれど、どうにもならず、仕方がないと思ってました。

そういう生活を続けているうちに、いろんなことが起き始めました。

咳、痰、鼻水、目の痛み、さらに・・・

まず、次の日にひどく咳が出て、痰が絡むようになりました。飲んでる間、目が充血して、煙がしみて涙が出る、鼻もぐずぐずしてきて、鼻水も出る・・・

そうするうちに、頭痛がしてきたり、咳が止まらなくなったり、吐き気がしたり(断じてお酒のせいではありません!)、気管がギュッと締め付けられるような感じがして、息苦しくなって、肺がヒリヒリするように・・・

ちょうどその頃でした。
新聞に『受動喫煙症』についての記事が出ていて、そこに書かれている症状がほとんどそのまま当てはまったんです。そして『受動喫煙症』が重症化すると、命にかかわるような病気を引き起こすと知りました。

すぐにインターネットで『受動喫煙症』について調べました。

そして日本禁煙学会の存在を知り、そこに問い合わせて、診断をしてくれる医師を紹介して頂きました。それが現在、日本禁煙学会理事長を務めておられる作田学医師でした。

診断結果は予想通り、禁煙学会基準でレベル3「急性(再発性)受動喫煙症」でした。

受動喫煙症レベル3の診断を受ける

化学物質過敏症とも関わりが深いらしいのですが、受動喫煙で「気持ちが悪い、吐き気がする」という症状があるなら、血液検査をするまでもなく『受動喫煙症』なのだそうです。

この〔レベル3〕の主な症状としては、

めまい、吐き気、倦怠感
流涙、結膜炎
鼻炎・咳・咽喉頭炎・気管支炎
発疹
頭痛、一過性脳虚血発作
狭心症、心房細動
体調不良、うつ症状など

だそうで、軽く半分以上の症状が当てはまってました。

「急性」というのは『受動喫煙』が無い状況に戻れば、上記のような症状が治まるということ(決して軽いという意味ではありません)。

私の場合は、確かに、タバコ煙のない暮らしを続けていれば、治まっていきます。ただ症状がひどい場合、それでも1週間ぐらいにわたって、咳と痰が止まらないっていうこともありました。ほんとにコワイです。

人生の活動の質(QOL)にまで大きな影響を及ぼす

この診断を受けてからは、とにかくタバコ煙を吸わないように気を付けています。そのおかげで日常的に症状に苦しむことはなくなりました。
でも、今でもパブリックな場での喫煙が許されている日本という国で生きている限り、タバコ煙から100%逃げることはできません

たとえばたまたま歩きタバコの人(都内は条例で禁止されているはずなのですが)に遭遇してしまい、その煙をまともに吸い込んでしまったりすると、たちまち気管がギュッと縮まるような感じになって、しばらくの間咳き込みます。

飲みに行ったお店にひとりでも喫煙者がいると、たとえ「けむい!」と思うようなことがなくても、そのうちに鼻が痛くなったり、涙目になったりします。喫煙者数が多いと、頭痛がしてきたり、吐き気までしてきます。
楽しみに出掛けた音楽ライブで、どうにもならずに途中で帰らざるえなかったことも一度ならずありました。

煙いとか、臭いがイヤとか、そんな次元ではないんです(もちろん、それだけでも十分にイヤなものではありますが)。
本当にテキメンに身体に不快な症状が出ます。そして、それが軽度であっても、翌日ぐらいまで残ったりします。それは本当に本当に、不快だし、辛いものです。その場所で過ごした楽しい時間が台無しになるぐらい、不快なもの(心身ともに)です。

なので、体調が良くない時には、どんなにそれが行きたい場所、参加したいイベントであっても、喫煙可能な場合には、泣く泣く参加を諦めることもありました。

受動喫煙が繰り返されることで起きる健康上のリスク

タバコ煙は有害化学物質の宝庫

喫煙により発生する煙の総称を『環境たばこ煙(ETS)』と言います。この『環境たばこ煙』(以下、ETSと書きます)を吸い込むことが『受動喫煙』です。

ETSは、単に喫煙者が吐き出す煙だけではありません。
副流煙(置きタバコから流れ出る煙)や、喫煙後の呼気、衣服や身体に付着した煙成分、室内に付着した成分の拡散など、とても多岐にわたります。

Wikipediaの記述によりますと、「ETSには、わたしたちの健康に悪影響を与える発がん物質や有害化学物質が400種類も含まれている」そうです。
〔参照〕環境たばこ煙(ETS)

喫煙による病気としてまず出てくるのが、COPD(慢性閉塞性肺疾患)と呼ばれるもの。「肺気腫」とか「慢性気管支炎」と言ったほうがピンと来るでしょうか。

わたしの知人で、最近ついに禁煙を始めた人がいるのですが、決意の理由は「ドクターストップ、これ以上吸っていたらホントにヤバいって言われた」でした。このまま行くと、酸素ボンベを背負って生きていくことになりますよと、宣告されて(つまり通称「たばこ病」とも呼ばれるCOPDです)それでさすがに禁煙に踏み切ったのだそうです。(そんなになるまで、どうして吸うのよ・・・とも、思いますが)

受動喫煙症の重症化は命にかかわる病をもたらす

私の場合、受動喫煙症は幸いなことにまだ急性のレベルだったので、受動喫煙を避け続ければ時間はかかるにしても、症状は治まっていきます。受動喫煙が原因になって出ていた様々な身体的疾患も、少しずつ治まります。

でももし受動喫煙を避けることが出来ず、症状が慢性化していった場合、それに起因する諸疾患も慢性化、重症化することになります。

慢性化の主なものとしては、

・化学物質過敏症
・アトピー性皮膚炎
・気管支喘息、その悪化
・狭心症
・心筋梗塞
・脳梗塞
・COPD(肺気腫、慢性気管支炎など)
・小児の肺炎
・中耳炎
・気管支炎
・副鼻腔炎
・身体的発育障害

重症化すると、

・悪性腫瘍(肺がん、子宮頸がん、白血病など)
・副鼻腔がん
・虚血性心疾患
・乳幼児突然死症候群

〔以上Wikipediaより抜粋〕

受動喫煙と乳幼児突然死の関係

タバコというと、すぐに肺がんなどの肺の病気を思い浮かべます。
呼吸器への影響はもちろんなのですが、実は、それ以外にも心臓や脳など、血流・血管に関わる病気への影響も大きいのです。

受動喫煙と、肺がん、虚血性心疾患、脳卒中、乳幼児突然死症候群とに因果関係があることは、すでに科学的に確立されているとのこと。

日頃から健康問題への意識が高く、食品添加物や農薬、あるいは飲み水などに注意しているという方、今はとても多くなっていますよね。

それと同じように、身近な環境問題である受動喫煙についても、どんなリスクがあり得るのかを一人でも多くの方に知っていただき、ご自分や大切な方たちの健康を守っていただきたいと願っています。

『受動喫煙』はどんな場所で起きるのか?

タバコ煙は今もすぐそこにある

タバコ煙と言うとまず、誰でもすぐに思い浮かべるのは、飲食店や公共の場。それから喫煙者のいる家庭。家の中ですね。

ひと昔前は、駅のホームでタバコが吸えましたし、中距離電車、特急・新幹線でも普通に吸えていましたが、今ではすっかり禁煙に変わりました。
大手チェーンのコーヒーショップなどでは禁煙、完全分煙(これについては後程)が進んでいて、タバコが苦手な人にも優しい環境に変わってきました。

しかし、小規模な飲食店などは一律に規制することが難しく、その対処についてはまだまだ議論が必要な状況です。

病院は院内全部が禁煙。場所柄を考えれば当然ですよね。遅すぎたぐらい(^^;)

以前と較べれば確かに、パブリックスペースでの受動喫煙は格段に減ってきています。
でも、まだまだ、他にもあるのです。タバコの害を受けたくないあなたが受動喫煙させられてしまうケース。

思いつきますか?

歩きタバコの害

まずは、歩きタバコ! これが実はとても、きついんです。
東京では条例で禁止され、ほとんど見かけなくなりましたが、それでも堂々と(あるいは人目につきにくい路地を)吸いながら歩いてる人は、残念ながら今でもいます。

例えば朝、通勤のために駅に向かっているとき、すぐ前を歩く人がタバコを吸っていると、その煙が全部自分のところに流れてきます。そして、その人が歩いた場所にタバコの煙が残って、想像以上に長い時間、そこに漂います。

朝一番の、身体の中が真っ新な状態で、濃度の高い煙を吸い込むのは、本当につらい!文字通り息が詰まります。

タバコの煙と言うのは、塊で流れてくるんです。吐き出したそばからフワ~っと辺り一帯に薄く拡散するわけじゃないんです。その濃厚な煙をモロに受けてしまうんですね。歩く道が狭いと避けることも出来ません。相手は自分の前をずっと歩いているわけですから、その人がタバコを吸いやめない限り、煙を浴び続けます。
そしてそういう人は大抵(少なくともわたしが遭遇した限りにおいて)吸殻を道の側溝に捨てていきます。側溝は吸殻入れでもゴミ箱でもないのですが・・・

※話がずれますが、タバコのフィルターは水に溶けず、そのまま海へ流れ出て、海洋汚染の大きな原因の一つになります。もっとも多い浜辺の漂着ゴミはタバコのフィルターだとビーチクリーン活動をしている人から教わりました。

喫煙者の呼気

それから、喫煙者の吐く息。これも厳しい。
タバコを吸った直後には高濃度のタバコ成分が、そのまま肺から吐き出されます。
また、衣服や髪、身体周辺にもそうした成分がまとわりついて、かなりの時間、喫煙者の周囲に留まります。通勤電車で隣に座った人から、強烈なタバコ臭がして、でも席を移動することもできずに、気分が悪くなってしまった(つまり戻しそうになった)ことも一度や二度ではありません。

隣家での喫煙(ホタル族など)

それから、身近な所では、近隣のベランダでの喫煙。いわゆる「ホタル族」ですね。

タバコの煙は、風に乗ってゆうに10mぐらいは拡散するそうです。
お隣や階下の住人が喫煙すると、窓も開けられない羽目になります。どこの家でも窓を解放するような陽気のいい時期に、他者のタバコの煙を避けるために窓を閉めるのは悲しいことです。

また、集合住宅においては構造上の問題で、排気ダクトから他室の煙が入ってくることもあります。確かイギリスだったと思いますが、この排気ダクト問題がきっかけになって、建物すべて喫煙禁止の判決が出たというニュースがありました。日本の場合、禁煙マンションって、まだ見つかりません。あったら嬉しいんですけどね。安心して普通に暮らせますから。

また、室内での換気扇の下での喫煙も、その空気はベランダあるいは廊下側に排出されることが多いので、やはり周囲に拡散されます。つまり、隣人がヘビースモーカーだと、わたしはその建物では暮らせないということ。
実際にそれが原因で、昨年、引越しをしました。

室内の汚染(壁やカーテンなどへの付着)

もうひとつ、見落としがちなのが、室内の汚染です。
喫煙が続いた部屋では、壁紙などにタバコ成分が染み付き、それが長期間にわたり継続的に室内の空気に放出され続けます。

ホテルなどの宿泊施設も、この頃では禁煙室が増えましたね。全館禁煙!というホテルも珍しくなくなりました。ありがたい限りです!でも、なかには本当の禁煙ではなく「禁煙対応」の部屋というのもあります。以前に一度、旅先で選択の余地がなく仕方なく泊まったことがありました。
でも臭いの問題だけではなくて化学物質の問題なので、消臭スプレーでどうにかなるものではありません。(そもそも、消臭剤の化学成分もよろしくなさそうですよね?)結局フロントに相談して空気清浄機をお借りし、それを一晩中、最強でかけ続けてなんとか寝ましたが、翌日体調が悪かったのは言うまでもありません。旅行の予定を短縮して早々に帰宅しました。

おかげでそれ以来、宿泊先選びにもかなりナイーブになってしまいました。個人旅行ならともかく、グループの場合はけっこう悩ましい問題です。

タバコ煙の有害物質はPM2.5(微小粒子状物質)肺から体内へ侵入する

たかが煙と侮るなかれ。

雲のように消えてなくなるわけではありません。有害な微粒化学物質をいっぱい含んだ煙です。空気だから拡散もするし、移動もします。阻止しづらいんです。さまざまなものに付着するんです。残留し、汚染するんです。
そして、あなたの肺の奥深くまで、その微粒な有害化学物質は入りこみます。

中国の大気汚染の影響で「PM2.5」という言葉が知れ渡りました。

PM2.5は、微小粒子状物質のことで、とても小さいために、肺胞の中にまで入り込み、炎症反応を引き起こしたり、血液中に混入するなどの恐れがあるもののこと。
タバコの煙に含まれる有害な化学物質群は、まさにそのPM2.5です。

あなたがタバコを吸わなくても、他の人の吸うタバコの煙を吸いこむことで、あなたの体内にもニコチンをはじめとする様々な有害化学物質が取り込まれます。
その状態であなたの血液を検査すると、喫煙者ではないのにニコチンが検出されます。

有害な化学物質は、あなたのすぐ身近に存在しているのです。

受動喫煙についての理解の現状

日本政府の受動喫煙対策

2018年7月18日、受動喫煙対策を強化する「健康増進法改正案」が参議院本会議にてようやく可決、成立しました。

これにより、学校、病院、行政機関は、建物内禁煙(屋外の喫煙所設置は可)。それ以外の施設は、喫煙室以外は禁煙となります。いままで喫煙室設置が進んでいなかった施設では、喫煙室を設置するか、禁煙に。分煙対策をせずに喫煙をした場合、最大50万円の罰金が科せられます。

冒頭の新聞記事が出てからなんと丸1年もかかっての法案成立でした。

とはいえ、全面的な禁煙、分煙ではなく、小規模店舗では喫煙も認められており、受動喫煙の健康被害を受けている側にとっては、一歩前進したものの、避けがたい場所もまだ残ることになります。

施設による禁煙対応の区分けについては、このサイトの説明が分かりやすいです。

受動喫煙についての認知は進んだのか?

このドタバタ騒ぎのおかげで『受動喫煙』という言葉が、多くの人の目に耳に届く機会や頻度が増えました。そのおかげというのもなんですが、いまでは『受動喫煙』という言葉を聞いたことがない、まったく知らない、と言う人は少なくなっています。

でも、だからと言って『受動喫煙』が、どんな健康被害をもたらすのか?と言う問いに対して明確に答えられる人、理解している人は、まだまだ、圧倒的に少数なのではないでしょうか。

この記事を書いている理由は、上で書いたように、わたし自身が『受動喫煙』によって起きる『受動喫煙症』を発症し、何年にもわたって苦しい思いをした経験があるからです。
そして今でもそのために、一方的な不自由をこうむることや、不快な思いをすることが少なからずあるからです。

そして、とても身近な健康問題であるにもかかわらず、その実態も、どんな問題が起きるのかも、あまり周知されていないと感じているからです。

日本の禁煙対策は世界最低レベル

受動喫煙が様々な健康被害を及ぼすことは、世界的にも認知されています。
ヨーロッパ諸国では、公共の場における禁煙が厳格に定められています。

日本は、その点では、本当に遅れています。
国民の健康と経済問題を秤にかけるようなことを平気で論じているのを見ると、ガッカリします。こうした環境汚染の問題、住環境、生活環境、食物の安全性の問題などに関しては、残念ながら、日本は他の先進諸国に大幅な遅れを取っている状況に見えます。
インターネットではそうした情報が様々流れてきますが、日本国内の大手マスコミなどにはあまり出てこない感じもします。

情報は、与えられるものだけを漫然と受け取っているだけだと、あなたにとって本当に必要なものは、なかなかやってきません。

このわずか10年ほどで、インターネットは飛躍的に発展、発達し、情報収集は格段に容易になりました。
自分に必要な情報を探したり、疑問に思うことについて調べたりすることは、今この時を生きているわたしたちにとって、すでに当然のこと、当たり前のこと、いえ、それ以上により良く生きていく上で必要なことになっています。

そして、自分の知り得た体験や知識を、インターネットを使って一人でも多くの人と分かち合う、そんな意識も、当然のこととしてどんどん広まっています。

まだまだ理解が広まっていない『受動喫煙』の問題と『受動喫煙症』について、当事者である立場から、これまでに知り得たことと、リアルな体験をシェアし、わたしと同じような被害を受ける人一人でも減ることを意図してこの記事を書いています。

たばこ煙による健康被害についての最新情報

ネット上で情報を集める

まずは入門編。
日本での『受動喫煙』の状況と、健康にどんな影響を及ぼしているのかについてのデータをお伝えします。

一つ目は、「喫煙と健康」という国立がん研究センター作成のリーフレット。
平成28年8月に行われた厚生労働省検討会の報告書を国立がん研究センターが分かりやすくまとめたものです。

〔喫煙と健康〕

そしてもう一つ。記事の冒頭にも上げましたが「日本では受動喫煙が原因で年間1万5千人が死亡」という、厚生労働省の資料。データ作成は国立がん研究センター対策情報センター。これにたいして日本たばこ産業(JT)がホームページ上で反発のコメントをし、国立がん研究センターがそれに対する見解を発表、という騒動がありました。

〔日本では受動喫煙が原因で年間1万5千人が死亡〕

受動喫煙の健康への害を発見したのは日本の研究者

いろいろと調べるうちに分かったことですが、『受動喫煙』の害について、世界で一番最初に明らかにしたのは実は、日本の研究者でした。
「夫の喫煙によって喫煙しない妻の肺がん死亡のリスクが上がる」という論文を1981年に当時の国立がんセンター疫学部長だった平山雄氏が発表し、それが世界の受動喫煙対策につながりました。

・・・だというのに、WHOが発表した直近のデータでもいまだに日本の受動喫煙対策は4段階評価の最低レベル!
国立の研究所による世界に先駆けた論文が、国の健康政策に十分生かされていないって・・・なんとも情けない話です。オリンピックが間近に迫っていても、政府と政権与党と官庁の間ですったもんだして、法案成立にずいぶんと長い時間を要しました。これで本当に世界の先進国なのでしょうか・・・

これはマナー云々の次元の話じゃないんです。明らかに健康被害を受けるんです。

この話をすると喫煙者の中には(非喫煙者でも)「みんなが肺癌になるわけじゃないし、自分はまったく問題ないし・・・」なんて言ってくる人がいます。
でも、この理屈はまったくナンセンスです。

インフルエンザが流行っているからと言って、すべての人が罹患するわけではありません。感染しても発症するとは限りません。だからインフルエンザ・ウィルスには何の問題もない? そう言っているのと同じ。

現実に起きていることとして、タバコ煙が明らかな原因となって健康を害する、引いては命を落とす人が一定数いるのです。それが事実です。

自分と家族の健康は自分で守る!

『受動喫煙』によって健康被害が起きることは、すでに科学的に確立されている事実です。
そしてタバコ煙の害は、さまざまな場所で、さまざまな状況で避けようもなく、日々の暮らしの中に侵入してきます。

政府による規制強化がさらに促進されることが望ましいのはもちろんですが、それをただ漫然と待つのではなく、正しい知識、情報を知って、自分の健康、大切な家族の健康を自分たちで守る!そういう意識がわたしたちに今、必要とされています。

ヘビースモーカー夫との結婚生活の結末

最後に―――これはあくまで個人の一つのケースとして受け取っていただきたいのですが―――結果から言いますと、受動喫煙症の診断受けてから2年ほどのちに、離婚しました。

そこに至った理由は、当然ながら、喫煙問題だけではありません。様々な解決できない問題の蓄積があったからですが、喫煙が大きなウェートを占めるものであったのは確かです。
10年間の結婚同居生活の間、特定の病気もないのに、わたしの健康状態はひたすら悪くなっていき、離婚後は、特に何をしたわけでもないのに、2年ほどでそうした症状の多くが改善、解消しました。

受動喫煙症の症状というのは、タバコ煙にさらされる時間が短ければ短いほど、量が少なければ少ないほど、軽く、出にくくなります。慢性的にさらされ続けるのがもっとも悪いのです。
今でも、タバコ煙の濃い場所には居られませんし、そうした場所は可能な限り避けていますが、それ程ひどい状況でなくて長時間でない場合には、多少耐えられる状態になりました。そこまで回復するのには、ざっと10年が必要でした。

診察して頂いた作田先生には「一度発症したら治りません。とにかくタバコ煙を吸わないようにしてください」と言われました。
あの当時(15年ぐらい前)は分煙さえ進んでいなかった状態だったので、タバコ煙を避けることはすなわち、町に出掛けない、人の集まる場所に行かない、ということとイコールでした。
それを思うと、時代も変わり、今はずいぶんと暮らしやすくなりました。それでもまだまだ、不自由で不快な思いをするシーンは少なからずあります。

東京オリンピックを契機に、公共の場での禁煙と徹底した分煙が、さらに世の中に浸透していってくれることを切に願っています。

参考データのリンク

・日本禁煙学会ホームページ
このサイトは必見です!

・受動喫煙症レベル(日本禁煙学会)

・受動喫煙-ウィキペディア

・受動喫煙症-ウィキペディア

・環境たばこ煙(ETS)-ウィキペディア

・喫煙と健康(国立がん研究センター)
http://ganjoho.jp/data/reg_stat/cancer_control/report/tabacoo_report/tabacoo_leaflet.pdf

・日本では受動喫煙が原因で年間1万5千人が死亡(国立がん研究センター)
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000130674.pdf

・COPD(慢性閉塞性肺疾患)

・健康増進法の一部を改正する法律(平成30年法律第78号) 概要(厚生労働省)

2018-08-18体をととのえる

Posted by kimiko@自由力Labo